バイオ統計センターでは、様々な専門性を持つ教員がバイオ統計学に関連した世界水準の研究・教育を行っています。センター全体として、バイオ統計学の理論からデータ解析、疫学、臨床試験と臨床研究、バイオインフォマティクスまでをカバーし、 各教員が自身の研究成果(具体的なテーマはスタッフ紹介のページをご参照下さい)を積み重ねる一方、文系理系・産官学を問わない幅広いバックグラウンドを持った学生を、各学生の背景と目的に応じて指導し様々な研究成果を国内外に発信しています。以下は、過去の修士・博士論文の一例です。
修士論文
- NAFLD/NASH合併2型糖尿病における選択的SGLT2阻害剤イプラグリフロジン投与と骨格筋脂肪との関連
- ケースオンリーデザインを用いたインシデントレポートの解析
- 外傷性脊髄損傷患者のADLに対するリハビリテーション治療介入効果の検討
- 複数の連続変数を主要評価項目としたランダム化比較試験における多重比較法の性能比較
- 学内成績による臨床検査技師国家試験点数の予測モデルの作成
- ワクチン追加免疫後抗体価の統計モデル構築
- 眼内レンズによるモノビジョン法のための不同視の最適量のモデル解析を用いた再検討
- 統計的仮説検定における再現性
- アウトカム変数に欠測をもつ無作為化並行群間比較試験における多重代入法の有用な適用法
- 急性期脳卒中患者における摂取栄養量とADL改善度に関する探索的研究
- パーキンソン病患者における栄養状態と日常生活動作の改善との関連性の探索
- ディープラーニングを用いたデータモデリングによる大脳白質病変予測の汎化性能の改善
博士論文
- Treatment of Death Events in the Analysis of Time to Progression
- Evaluation of the lifetime brain/central nervous system cancer risk associated with childhood head CT scanning in Japan
- Reduction of 30-day death rates from Staphylococcus aureus bacteremia by mandatory infectious diseases consultation: Comparative study interventions with and without an infectious disease specialist
- Risk factors for lower limb lymphedema in gynecologic cancer patients after initial treatment
- Evaluating dose of cisplatin responsible for causing nephrotoxicity
- Homogeneity score test of AC1 statistics and estimation of common AC1 in multiple or stratified inter-rater agreement studies
- Circulating angiopoietin-like protein 2 levels and mortality risk in patients receiving maintenance hemodialysis: a prospective cohort study
徹底した個別指導に基づくこれらの修士・博士論文の完成を通じて、学生は、数学・バイオ統計学の理論的基礎からコンピュータを活用したデータ解析の実践的技能を習得しつつ、研究の問題設定から論文の作成・投稿・受理・プレゼンテーションに至るまでのプロセス全体を経験することが出来ます。
久留米大学バイオ統計センターの博士課程の学生を著者に含め、柳川 堯 教授が企画・編集・監修した看護・リハビリ・福祉のための統計学の教科書を刊行しました。
“看護・リハビリ・福祉のための統計学 -エクセルとRを使ったー”
近代科学社
バイオ統計シリーズ(全6巻)を刊行しました。
臨床研究アウトプット術が出版されました。