本センターは、平成15年度文部科学省科学技術振興調整費による人材養成ユニットとして開設されました。 学位プログラムは修士課程(バイオ統計学群)、博士課程(社会医学系専攻バイオ統計学)の2つが用意されており、 理論と実務の2つの柱からなる実践的教育を目標に、 「徹底した個人指導」、「昼夜開講システム」、「遠隔授業システム」、「インターンシッププログラム」、「パートナーシッププログラム」 といった特色のある教育を実践しています。
国内外の最高水準の教員の協力、更に医学部各講座、付置研究施設、 久留米大学トランスレーショナル・リサーチセンター、久留米大学臨床試験センターや、 国内外の研究機関および産業界との連携を図ることにより、臨床研究、ゲノム創薬、テイラーメイド医療に貢献できる、 バイオ統計学の最先端で活躍できる人材が育っています。また、学内・学外で実施されている臨床試験・臨床研究を対象に統計コンサルテーションを積極的に行っており、理論と実務の総合力を養う環境を整えています。
わが国では、バイオ統計専門家・研究者の数が不足しており、大学・研究機関、行政機関・官庁、医薬品製造業、食品製造業、情報処理業・情報サービス業、バイオベンチャー、バイオ関連解析受託企業、臨床検査センター、CRO(医薬品開発業務受託機関)、SMO(治験施設支援機関)、TRC(Translational Research Center)、医療・バイオ関連企業などが主な就職先です。 平成20年度からは、バイオ統計専門家・研究者の育成に加え、EBMを実践できる医療分野の人材育成を目的として、医学研究科カリキュラムの大幅な整理・編成を行ったうえで、バイオ統計学教育を開始しました。
沿革
平成15年10月1日 | 久留米大学バイオ統計センター設置 永田見生整形外科教授、初代所長に就任 |
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平成16年 4月 1日 | 柳川堯教授、九州大学より着任、2代目所長に就任 修士課程バイオ統計学群開設(第1期生入学) |
平成17年4月1日 | 久留米大学大学院医学研究科博士課程社会医学系バイオ統計学専攻開設 |
平成18年4月 1日 | 角間辰之教授(平成15年日赤九州国際看護大学より招聘)、3代目所長に就任 |
平成18年11月29日 | (財団法人)放射線影響研究所、ワシントン大学公衆衛生大学院疫学部と教育・研究パートナーシップ調印(於米国科学アカデミー) |
平成20年3月31日 | 文部科学省科学技術振興調整費による人材育成プログラム終了 |
平成20年4月1日 | 新体制による久留米大学医学研究科バイオ統計センターの開始 |
平成21年10月1日 | バイオ統計コンサルティングユニットの設立 |
平成31年4月1日 | 統計データマネジメント部門設立 |
令和2年4月1日 | 古川恭治 教授、4代目所長に就任 |