2014.11.13
2014年11月27日に久留米大学バイオ統計センター公開セミナーを開催しました。
日時:2014年11月27日(木)15:00-17:00 場所:バイオ統計センター 講義室 15:00-15:50 講演者1:米本孝二(久留米大バイオ統計センター) 演題:「2つの問題解決事例の紹介」 概要:本講演ではシンプルなアイデアを用いて行った2つの問題解決 事例を紹介します。1つは四肢の皮下脂肪がインスリン抵抗性や 心血管病のリスク増加と関連しないことを示した研究で、もう 1つは外来診療に必要な整形外科専門医の人数を推計した研究です。 16:00-16:50 講演者2:中島栄二(放射線影響研究所) 演題:「An Introduction to Analysis of Longitudinal Data: Generalized Estimating Equations (GEE’s) & Linear Mixed Effects Models」 概要:発表では最初に、二つの多変量データと一つの経時データの三つの例 を示します。一般化推定方程式(GEE)は連続・離散反応変数に対する 一般化線形モデル(GLM)の経時データへの拡張であるとされています。 そこでまず、実例を用いて多変量データの中での経時データの位置付け について考えます。さらに、GLMについてリビューし、GLMの経時データ への拡張であるGEEについて話をします。この時GLMの推定方程式として の不偏性について強調して述べます。また、分散不均一な経時データに対 して用いられる線形混合効果モデルとGEEの分散構造の違いについて注目 します。解析の具体例では、例示データの中の一つである正規経時データ について、平均構造は同じだが分散構造が異なる、GEEによる解析と混合 効果モデルによる解析を比較します。修士課程レベル(以上)くらいの 学生を対象に話をします。