2014.09.29
2014年10月9日に久留米大学バイオ統計センター公開セミナーを開催しました。
下記要領にてセミナーを開催しました。
演題:「主要評価変数が複数ある臨床試験の統計的諸問題」
概要:臨床試験では,通常,主要評価変数(以下,主要変数)を一つ 設定し,その変数に基づいて,標本サイズや主解析などの試験 デザインが設計される.ところが,対象疾患や試験治療の特徴 などにより,複数の主要変数を用いるのが望ましいことがある. 本発表では,複数の主要変数を設定し,そのすべての主要変数に ついて有効性を示すことを目的とする臨床試験を中心に, (1) 主要変数間の関連を考慮した標本サイズ設計, (2) 主要変数の費用効率を考慮した試験デザイン, (3) 検定の保守性を緩和させる方法, について最近の研究成果を概説する.
16:10-17:10 講演者2:荒木由布子 (久留米大学バイオ統計センター)
演題:「高次元医用画像データに基づき疾病を予測するための 統計的モデリング~モデル選択をどうするか?~」
概要:高次元の医用画像データから疾病を予測するために提案した 統計モデルについてお話しします. 具体例として, 本発表ではstructural MRI データから アルツハイマー病を早期発見するための判別モデル (時間が あれば予後予測のためのCoxモデルにも触れる) を考えます. 医用画像データは超高次元でnoisy なため, 通常の前処理が 施された後でもそのまま従来の統計モデルに放り込む事は できず何らかの工夫が必要です. このとき, どのような方針で 何に配慮して統計モデルを構築してゆくのか, 工夫した点と 未解決問題, 現在のチャレンジ, などの観点からいくつかの 提案法について御説明致します.
参考文献: Araki, Y., Kawaguchi, A., and Yamashita, F. Regularized logistic
discrimination with basis expansions for the early detection of Alzheimer’s disease based on three-dimensional MRI data. Adv Data Anal Classif (2013) 7:109-119.
バイオ統計センター公開セミナー
日時:2014年10月9日(木)15:00-17:10
場所:バイオ統計センター 講義室
15:00-16:00
講演者1:寒水孝司 (京都大学大学院 医学研究科社会健康医学系専攻 医療統計学)
演題:「主要評価変数が複数ある臨床試験の統計的諸問題」
概要:臨床試験では,通常,主要評価変数(以下,主要変数)を一つ 設定し,その変数に基づいて,標本サイズや主解析などの試験 デザインが設計される.ところが,対象疾患や試験治療の特徴 などにより,複数の主要変数を用いるのが望ましいことがある. 本発表では,複数の主要変数を設定し,そのすべての主要変数に ついて有効性を示すことを目的とする臨床試験を中心に, (1) 主要変数間の関連を考慮した標本サイズ設計, (2) 主要変数の費用効率を考慮した試験デザイン, (3) 検定の保守性を緩和させる方法, について最近の研究成果を概説する.
16:10-17:10 講演者2:荒木由布子 (久留米大学バイオ統計センター)
演題:「高次元医用画像データに基づき疾病を予測するための 統計的モデリング~モデル選択をどうするか?~」
概要:高次元の医用画像データから疾病を予測するために提案した 統計モデルについてお話しします. 具体例として, 本発表ではstructural MRI データから アルツハイマー病を早期発見するための判別モデル (時間が あれば予後予測のためのCoxモデルにも触れる) を考えます. 医用画像データは超高次元でnoisy なため, 通常の前処理が 施された後でもそのまま従来の統計モデルに放り込む事は できず何らかの工夫が必要です. このとき, どのような方針で 何に配慮して統計モデルを構築してゆくのか, 工夫した点と 未解決問題, 現在のチャレンジ, などの観点からいくつかの 提案法について御説明致します.
参考文献: Araki, Y., Kawaguchi, A., and Yamashita, F. Regularized logistic
discrimination with basis expansions for the early detection of Alzheimer’s disease based on three-dimensional MRI data. Adv Data Anal Classif (2013) 7:109-119.