私たちは学問分野「ライフサイエンスの研究対象全般を網羅する数理学的研究」をバイオ統計学と定義しました。 この分野は、わが国では臨床統計学、医薬統計学、医用統計学、医学統計学、医療統計学、生物統計学など様々な用語で表されていますが、 どれもが新しい時代が必要としているこの分野の全体像からは隔たっています。
特に、遺伝子・タンパクなどの機能解析に関する方法論の開発やその情報を利用するオーダーメイド医療の開発、さらに開発された医療の有効性・安全性の臨床的評価など、 21世紀に発展が期待されている重要な局面がみえてきません。
そこで私どもは「バイオ統計学」という新しい用語を戦略的に導入し、新時代が要請している広い視点に立つ人材の養成に立ち向かいました。